備中国分尼寺跡から北西に歩いていくと、茅葺屋根の建物が見えてくる。 総社吉備路文化館の敷地内にある旧山手村役場と旧松井家住宅である。両方とも国登録有形文化財になっている。 旧山手村役場 山手村は、かつて岡山県都窪郡にあった村である。平成17年3月22日に総社市に合併されて消滅した。 この建物は、風早雲嶂(かざはやうんしょう)という医師が、幕末から明治初期にかけて自宅として建てたものである。 旧山手村役場入口 風早は初代山手村長となった。風早の死後は、山手村がこの建物を購入し、明治35年から昭和43年まで66年間に渡って山手村役場として使用した。 こんな建物が、戦後になっても村役場として使われて…