今回から三に入ります。真田さんは個人指導を通じて自分本来のあり方を思い出し、理性的のみならず、感情の強さを出して人に対峙していくことで突破口を開きました。こうして、出勤困難という事態は脱したのですが、その後も人間を相手にしていく場面での試練は続きました。 真田さんはもともと経理や資産運営などの能力、合理的能力といった面は高い人であり、そうした評価があったから役職を得たと言えますが、管理職というのは人間を扱う場面(人事など)が増えるもので、先に上げた能力とは異なる能力が必要になってくるのです。優秀とされていた人が良い上司になるとは限らない…というのは、こうした理由があるのでしょう。 私は金井先生…