最近、母とのコミュニケーションがとてもシンプルになりました。脳梗塞の後遺症で失語症になり、彼女が言えることといえば「寒い」「痒い」「眠い」くらい。家族のことも分からなくなってしまい、どうやら私のことも忘れてしまったようです。 これについて「それはつらいね」と言われることもありますが、私はどこかドライに「まあ、もう年だし、しょうがないよね」と割り切っている自分がいます。 でも、実はこれには良い面もあるんです。親子だからこそ、気恥ずかしくてなかなか言えなかったことが、今では素直に言えるようになりました。母が私を認識できないからこそ、言葉に対するハードルが下がったというか、言いたいことをそのまま伝え…