吉屋信子の「花物語」(2009/5、河出文庫):「少女画報」という雑誌エ1916年から1924年まで連載された短編を収録している、当時の「女学生のバイブル」と称された少女小説集です。50編ぐらいの短編集で、ほぼ全ての作品が女の子たちのプラトニックラブのお話です。時には命懸けでその愛に殉じる少女のお話も含まれ、濃厚なプラトニックラブに圧倒されました。今日はおおざっぱな感想を書こうと思います。 良妻賢母が女性の正しい生き方あった時代、女の子たちはいずれは嫁ぐ身、嫁げばその家に従う生活が待っています。自己実現なんて言葉はない時代あったかもしれませんが、教育を受け前世代の女性たちの人生を仰ぎ見れば自分…