岩波ブックレットの最新刊に、ソ連生まれでカナダ在住のユダヤ人、ヤコブ・ラブキン氏の『イスラエルとパレスチナ』(鵜飼哲・訳)という冊子があります。ラブキン氏は現在のイスラエル(シオニズム)の蛮行を批判し、ユダヤ人の伝統では戒律を遵守することが最も重視され、あらゆる思い上がりが戒められてきた。生まれながらにして自分たちの方が優れているなどと考える優越感情や差別意識は論外だ。イスラエルの地は善行の普遍的効果(積み重ね?)によって獲得されるべきもので、不信心者が無理にの「再建」に拘泥すれば、先に受けた民族的悲劇(二度の経験)以上の残酷な破壊とが引き起こされかねないと警告するラビ(ユダヤ教の宗教指導者)…