外国船を見張り、発見したら旗を掲げ知らせる遠見番所旗柱台が今も残っていました。 (外国船を見張る遠見番所)四方が海に囲まれている日本では、江戸時代に、江戸幕府が外国船を見張る目的で役人が詰めている所=遠見番所(とおみばんしょ)を沿岸各地に設けました。 九州北部の離島は、中国大陸や朝鮮半島にも近いため、外国船に警戒していました。(藍島に残る旗柱台)江戸時代中期の1705年(宝永2年)から1723年(享保8年)にかけ、九州北部の響灘に密貿易の船が頻繁に出没していました。そのため江戸幕府は密貿易船の追い払いを小倉、長州、福岡の三藩に命じました。それをうけ小倉藩は門司の葛葉と小倉の馬島と藍島に遠見番所…