藤井風さんの音楽が宗教観を帯びるのは、当然のことかもしれない。 なぜなら、そこに救いがあるからだ。 日々の暮らしの中で祈り生きることに立ち返って、不安や不条理に打ち勝とうというとてもシンプルな示唆に満ちている。 それは、ひとつの宗教を特定するものでは決してない。 讃美歌のようでもあり、お経のようでもあり、マントラやイスラム教のナシードのようでもある。 別の言葉で言えば宇宙の声のようなものだと思う。 宗教は、人々の不安から生まれ、救いを求める行為の発露となって広まった。 しかし、その既存の宗教の矛盾や災害・戦争に苦しむ人は絶えることはなく、もっと高次元の救いが求められているのだ。 こんな大それた…