元プロボクサー。 1966年に静岡県清水市で起きた殺人放火事件(袴田事件)で逮捕され、死刑判決を受ける。 2013年4月、「世界で最も長く収監された死刑囚」として、75歳の誕生日である11年3月10日付でギネス認定された。認定の対象期間は、静岡地裁で死刑判決を受けた一審判決の1968年9月11日から2010年1月1日までの42年間。 2014年3月27日、再審開始が決定。17時20分すぎ、釈放され、東京拘置所を出た。 * リスト::ボクサー
拳と祈り -袴田巖の生涯- 75点2024年10月26日 第七藝術劇場にて鑑賞出演:袴田巌 袴田秀子監督:笠井千晶 ボクシングファンの端くれとして、ずっと応援していた袴田巌さんが先月、遂に無罪確定。そこで本作の公開ということでチケットを購入。 あらすじ 1966年6月、強盗、殺人、放火事件の犯人として袴田巌氏は死刑判決を受ける。しかし、証拠や警察の取り調べ方法に疑義が残ることから、姉の秀子さんや支援者は再審を訴える。だが、司法が動くのに約50年の歳月を要して・・・ ポジティブ・サイド 袴田事件に関する予備知識ゼロ、あるいは2024年9月の袴田さん無罪確定のニュースを一切知らずに本作を鑑賞する向…
🌟きょうのおすすめ:泉房穂氏『党首討論でも、驚くばかりの開き直り。わずか12名だけの非公認に加え、当選すれば追加公認すると明言。さすがに驚いた。裏金議員でも当選すれば不問に付すという古い政治をいつまで続けるのだろう。結局のところ、国民が裏金議員にNOを突きつけるしかないのだろうか』(泉房穂氏)※NOという国民がどれくらいいるか。『今回の解散は『裏金議員YES-NO解散』だ。石破総理は裏金議員のうち12名だけを「NO」(非公認)とし、それ以外の大半の議員を「YES」(公認)とした。それら対応も含めて、私たち国民が「YES」なのか「NO」なのかを判断するのが、今回の選挙だと思う。ちなみに私は「NO…
袴田さんの冤罪事件については、社会科の 授業で学習し深く記憶に残り憤りを感じたので、覚えている。 証拠写真や、検察側の証言を基に袴田さんが犯人なのか否かについて ない頭なりに考えたけれども 素人目から見ても無罪に違いないという結論に至った それはもう冤罪事件として広く世の中に出回っていた時代のことであるから そう考えるのもたやすかったかもしれないけれども 無罪にならないといけない事件だった。絶対に 袴田さんは人生を奪われた 損害賠償を請求するに値する もちろん検察と国に、だ。 新犯人はほくそ笑んでいたろう 自分が捕まらないことに もうとっくに死んでいるかもしれない 裁きを受けることもなく 袴田…
『袴田事件』の衝撃的真実!放火と殺害の裏に隠された陰謀 1966年6月30日:静かな町を揺るがした惨劇 昭和41年6月30日の未明、静岡県清水市(現在の静岡市清水区)で、地元にある「こがね味噌」の専務取締役である橋本A雄の自宅が火災に見舞われました。 この火災が発生したのは、午前1時50分頃。消防隊が現場に駆けつけ、必死の消火活動を続けましたが、午前2時32分頃になってようやく火の勢いは鎮火しました。 しかし、消し止められたその家の中から、恐ろしい光景が待っていたのです。そこには焼け焦げた遺体が4体。これが単なる火災ではなく、凄惨な殺人事件の始まりであることが徐々に明らかにされていくことになり…
9月26日(木)、58年の闘いの末に、ついに袴田さんに無罪判決が下されました! 10月8日、検察は控訴を断念し、袴田巖さんの無罪判決が確定しました! 「無罪になってよかったね」で終わらせないことが重要です。袴田事件を契機として、凝り固まったこの国の司法に風穴を開けていく必要があります。 そのため、皆さま一人一人が声を上げていただきたいのです。 ただ、「袴田事件」、興味はあるけどあんまりよく知らないなあ、という方も多いと思います。そんな方々に向けて、「袴田事件」ってそもそもどういう事件なの?本当に冤罪なの?なぜ冤罪なの?など、なるべくわかりやすく解説しよう!という記事になります。 ※袴田さんが巻…
半年余り続いた再審公判も、5月22日でようやく結審を迎える。そしてそこで、検察官はおそらく巖さんに死刑を求刑する。 先日、支援団体の静岡地検への要請活動にも参加させていただき、死刑求刑をやめるよう申し入れを行った。やめろと言ってやめるだなんて端から思ってはいない。それがきっと、検察としての意地とかプライドだとか、そんなくだらないものなのだろう。それでも、結審の日が迫る今、思っていることを乱文ではあるが書き留めておく。 私は、今までの全14回の公判のうち8回も傍聴させていただき、弁護団の皆様の勇姿も、検察官の悪足搔きもたくさん見届けてきた。 その中で、死刑を求刑するということについて、初めて考え…
2024年3月27日、証人尋問最終日。そしてこの日で、巖さんが釈放されてからちょうど10年になる。 地裁前には鴨志田祐美弁護士をはじめとする日弁連再審法改正実現本部のメンバーなど、豪華な面々が勢揃いで、朝からちょっとしたお祭り騒ぎ。ちょうど10年前、ここ静岡地裁で、裁判長として再審開始決定を出した村山浩昭先生もいらっしゃった。 午前9時頃、大賑わいの静岡地裁前の様子。 初めてお目にかかる村山先生に、震えながらご挨拶に伺う。私のような者にも腰が低く丁寧に接してくださり、胸がいっぱいになる。そこにいるだけで内側からやさしさが溢れ出すのが目に見えるような、太陽のような方だと感じました。 小川先生も村…
※この記事は後編です。前編はこちらです。【傍聴記】第10回公判/証人尋問① 《前編》:裏切りの検察側証人【袴田事件再審】 - 清水っ娘、袴田事件を追う さて、後半戦は、いよいよ法医学界の重鎮・神田教授への尋問。検察側が証拠とする、”7人の法医学者による共同鑑定書”をまとめた張本人である。 そんなオーラを身に纏い、慎重に落ち着いて話されるような方だったので、前編に比べて面白さには欠けます。すみません。 池田教授の尋問が予定時間をかなりオーバーしたようで、この日は弁護側からの反対尋問の途中までになった。 ※前編同様、メモと記憶のみを頼りに書いているため、間違っている部分も多いかもしれませんがご容赦…
2024年1月17日水曜日。前日に引き続き、袴田事件再審第7回公判。今回も、西嶋先生の笑顔のような快晴。 この日は「東住吉事件」で無期懲役が確定したが、後に再審無罪となった青木惠子さんがいらっしゃっていた。公判前にひで子さんも駿府公園のほうにいらっしゃって、抱き合う姿が印象的だった。 午前10時ごろ。青木恵子さん、ひで子さん、小川先生 今回、私はまたもや当選!もう4回目である。傍聴券をもらいに行ったところ、地裁の職員さんにも顔を覚えられているようだ(笑) 今回の公判は、弁護側から以下の3点についての主張。 (1)遺体の写真(縄の痕、暴行を受けた様子など)の提示(小川先生)(2)自白について(田…
2024年1月16日火曜日、今年初めとなる、袴田事件再審第6回公判。この日はかなり寒いということで、防寒をしっかりして静岡地裁に向かったのだが、むしろ少し汗ばむくらいで、美しい青空が広がっていた。 その3日前、とても悲しい知らせが届いた。 袴田事件弁護団長の西嶋勝彦先生が、2024年1月7日に82歳でお亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈りいたします。 車椅子に酸素チューブというお姿でも、いつも力強く聡明に弁護活動を続けられる姿勢を、心から尊敬しておりました。 実は、昨年12月の第5回公判の際、私が裁判所1階で休んでいたところ、気付いたら近くに西嶋先生がいらっしゃっていて、なんと、西嶋先生…