1954年静岡市生まれ。上智大学文学部英文科卒業。外資系企業勤務を経て、向田邦子氏、橋田壽賀子氏、山田洋次氏などのドラマ台本の小説化や翻訳などを手がけた後、作家活動に入る。 1996年『眩惑』でデビューし、2002年『あくじゃれ瓢六』で直木賞候補に。 2003年『其の一日』で吉川英治文学新人賞を受賞。 (『日経4946File』2007年5月号のプロフィール欄より転載)
※『おまあ推理帖』諸田玲子 文藝春秋 2026年1月9日発売 【内容概略】 ≪丸顔で黒目がちな目、いつもニコニコしてするりと他人の心の奥に入り込むおまあさん。江戸は浅草、浅草寺の西方にある幸龍寺の一角の小家で、庭で野草を育ててお茶を皆にふるまう気ままな隠居暮らしをしています。 そんなおまあの家には女たちが集い、様々な悩みや事件が持ち込まれます。 愛らしいおまあですが、実は手裏剣の名手。過去には命を受けて”ある仕事”携わっていたり、南町奉行の根岸肥前守鎮衛と秘密の関係があるという知られざる一面がありました。≫ これまでも何度か書きました様に、2026年はアガサ・クリステ没後50年ということで、様…
池波正太郎と七人の作家 蘇える鬼平犯科帳 (文春文庫) 著者 : 池波正太郎 文藝春秋 発売日 : 2018-10-06 ブクログでレビューを見る» アンソロジー作品『池波正太郎と七人の作家 蘇える鬼平犯科帳』を読みました。鬼平こと長谷川平蔵を登場人物にしたアンソロジーです。-----story-------------「鬼平」誕生五十年を記念し、七人の人気作家が「鬼平」に新たな命を吹き込んだ作品集。本家・池波も「瓶割り小僧」で特別参加。池波正太郎が長谷川平蔵を主人にした短篇小説「浅草・御厨河岸」を書いたのは、昭和42(1967)年のこと。オール讀物12月号に掲載されたその短篇は大きな反響を呼…
末世炎上 (講談社文庫) 作者:諸田玲子 講談社 Amazon 粥をすすりゃあみんな仲間だ。 読みは「まっせえんじょう」。 音近(おとちか)、大内裏の警備をしている大志(だいさかん)。 火付けが横行している平安時代。何につけても末法。 藤原道長が没した1027年ですら、末法が始まってたんじゃ。 髪奈女(かみなめ)、着替えなんかない。てか、余分な衣服がそもそもない。 足るを知る者は富む。心豊かな髪奈女。 藤原則行、少志(しょうさかん)。噂好き。 尊仁(たかひと)親王、東宮。後冷泉天皇の異母弟。 貴族のクソガキどもにさらわれた髪奈女。 三晩通って餅を食べると夫婦に。 この当時の若者の妻を選ぶ条件。…
しのぶ恋 浮世七景(文春文庫) しのぶ恋 浮世七景(文春文庫) ・太鼓橋雪景色・暫の闇・夜雨・縁先物語・さらやしき・深く忍恋・梅川忠兵衛
お鳥見女房(新潮文庫) 作者:諸田玲子 新潮社 Amazon 今宵の勝負、わたくしが預かります。 千客万来 御鳥見、鷹のえさになる鳥を探す役職。裏の仕事がありそうな。。? 女の手合わせ。 武家の子とは思えない源太夫のこども5人。 珠世のみごとな采配。 柘榴の絵馬 灸花(やいとばな)のような源太夫一家。くさいけど、きれいな花が咲く。珠世もなかなか言うねぇ。 柘榴の味、よく聞くけどほんと?神話的な感じ? 恋猫奔る 味噌と醤油はなくなったら買えばいい。一度むすばれたご縁はたいせつに。いい人よ、珠世。 ああ、三角関係。 雨小僧 しゃぼん玉売り。 雨漏り。 幽霊坂の女 鷹は生きてる獲物のほうが好き。 針…
★ 末國善己さんが、末國善己編『夫婦商売』(時代小説アンソロジー、角川文庫)の「解説」をお書きになりました。 ・『夫婦商売』、角川書店、2022年3月25日発行、本体640円+税 夫婦商売 時代小説アンソロジー (角川文庫) 作者:青山 文平,宇江佐 真理,澤田 瞳子,諸田 玲子,山本 一力,山本 兼一 KADOKAWA Amazon ・角川書店のHPも、ご覧ください。 www.kadokawa.co.jp
1.奸婦にあらず 奸婦にあらず (角川文庫) 作者:諸田 玲子 KADOKAWA Amazon 新田次郎文学賞受賞の傑作。村山たかを主人公・主な登場人物として描いた作品は 他にも徳永 真一郎さん著「影の大老」がありますが、私は諸田玲子さんが描く村山 たかのほうが好きですね。登場人物の描き方も本作のほうがより魅力的です。 井伊直弼を愛した日本初といわれる女スパイを描いた作品です。 2.明智左馬助の恋 明智左馬助の恋 作者:加藤 廣 日本経済新聞出版 Amazon 個人的には加藤廣さんの最高傑作だと考えております。あまり歴史上も着目されな い明智左馬助を主人公にし、妻との愛を描いた歴史小説傑作です…
昨夜は何かもやもやと頭の中で考えることがあって、とても眠れそうにない感じだった。ずっと本でも読んでいようと最初から決めて横になった。『王朝小遊記』(諸田玲子)を読み終えた。藤原実資(『小右記』を著す)は有職故実に精通した当代一の博学と呼ばれ、藤原道長が権勢をふるう時代にあって筋を通した人物だった。その実資の娘・千古(ちふる)姫をめぐる悪党どもの企てを阻止するため、ある貴族の依頼を受けた5人(物売りのナツメ、物乞いのナマス爺さん、女房づとめをしていたシコン、貴族の子息コオニ、大宰府帰りの勇将ニシタカ)は似非家族を作り、〈似非法師と人喰い鬼退治〉に立ち向かう「一大活劇」。 一灯の温かさとともに読み…
秋月黒田藩の儒者、原古処の娘みちが、女だてらに活躍する痛快時代小説。 秋月黒田藩は本家である福岡黒田藩に首根っこを押さえられ、本家派の佞臣たちに藩を牛耳られている。本家からの独立の気概を持った嗣子は不審な死を遂げ、江戸に滞在する藩主は安否不明という有り様。 誠実な儒者であった原古処は冷遇されたまま亡くなり、嫡男は病で療養中だが、気概は衰えておらず、妹みちに男装させ、藩の危機を救うべく密命を与えるのだった。 みちは大柄な女性で、学問を好み、剣も達者で大酒飲みという女傑。弟になりすまして京へ江戸へと旅をしながら使命を果たそうとする。 あちこちに危機が待ち構え、敵か味方か分からぬような怪しい輩と同行…