漫画化されている山田風太郎原作「警視庁草紙」の55話に出てくる漢詩。 comic-days.com 明治の御世をひょうひょうと生きているように見える主人公が、実は「自分も上野の彰義隊に参加し、友と一緒に討ち死にすべきではなかったか…」という鬱屈した思いを抱いている、という場面の、夢想の中で背景として謳われるのが幕末の攘夷派詩人にして志士、梁川星巖の「芳野懷古」という漢詩。 警視庁草紙に登場した漢詩「芳野懐古」警視庁草紙に登場した漢詩「芳野懐古」 こんらい こおう こと ぼうぼう せきば こえ なく ほうど ある 今来 古往 事 茫々。 石馬 声 無く 抔土 荒る。はるは おうかに いって まん…