《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info これまで概観してきたように、2024年問題を目前にした今日において、トラック輸送に代わって鉄道がそれを担い、政府が定めた10年後には現在の2倍を輸送するというのは、非常に課題が多く難しいといえるでしょう。言い換えれば、鉄道貨物輸送の「復権」には困難な道のりがあるといえます。 単純に貨物列車を増発させるというのは、ダイヤ編成上の問題であり、旅客会社にその権限がある現在の制度では非常に困難といえます。しかし、それは主として太平洋側の幹線の話であり、特に西日本の日本海側の路線、すなわち山陰本線はダイヤに余裕があると考えられ…