かつて「四日市ぜんそく」という日本四大公害病の一つに数えられるほどの深刻な産業公害を経験し、それを地域社会、行政、そして企業の懸命な努力によって克服した、三重県四日市市。この地には、その苦難の歴史から得られた、世界に誇るべき貴重な環境保全技術と、公害対策のノウハウが深く刻み込まれています。この"負の遺産"を、人類共通の"資産"へと転換すべく、日本の優れた環境技術を世界、特に経済発展と環境問題の狭間で揺れる開発途上国へ移転することを使命として活動しているのが、公益財団法人国際環境技術移転センター(ICETT)です。 営利を目的としない「公益財団法人」の経営とは、一体どのようなものなのでしょうか。…