今日は、朝目を覚ました瞬間からどこか不安定な感覚に包まれていた。 目覚めたはずなのに、体が鉛のように重い。 頭の中が霧に覆われたようで、思考が鈍く、何を考えようとしてもぼんやりとしてしまう。 この状態が続く日は、何をするのも困難だと経験上わかっているが、それでも何かしなければという焦りが心を支配する。 まず、朝食をとろうと冷蔵庫を開けた。 卵やパン、ヨーグルトがあるのを見て、どれを食べるべきか考えようとした。 しかし、その選択さえも頭の中でまとまらず、気づけば数分間冷蔵庫の前で立ち尽くしていた。 結局、何も選べず、冷たい水を一杯飲んでソファに座った。 「たかが朝食なのに」と自分を責める声が心の…