桐壺帝が譲位し、源氏の兄の朱雀帝が即位する。 藤壺中宮の若宮が東宮【実は源氏と藤壺の子】となり、 源氏は東宮の後見人となる。 また、六条御息所と前東宮の娘(後の秋好中宮)が斎宮となった。 賀茂祭(葵祭、4月 (旧暦)の中の酉の日)の御禊(賀茂斎院が加茂川の河原で禊する)の日、 源氏も供奉のため参列する。 その姿を見ようと身分を隠して見物していた六条御息所の一行は、 同じくその当時懐妊して体調が悪く気晴らしに見物に来ていた源氏の正妻・葵の上の一行と、 見物の場所をめぐっての車争いを起こす。 葵の上の一行の権勢にまかせた乱暴によって六条御息所の牛車は破損、 御息所は見物人であふれる一条大路で恥をか…