民家の軒を揺らすように、お馴染みマルーンレッドの8400系3両編成が近づいてきた。30分に1本、律儀にそして長閑に西田原本と新王子をシャトルしている田原本線だ。 3両編成が折り返す西田原本駅は田原本駅(橿原線)と広場を挟んで50〜60m離れている。広場には両線の乗換客を狙った一杯呑める露天やらキッチンカーが出ている。 両駅がそれぞれが独立している(連絡線はある)のは、両線のルーツに違いがあるから。この日の午後呑み潰している田原本線は大和鉄道がその前身だ。 マルーンレッドの3両編成は7駅を数えて約20分で新王寺に終着する。ここでもローカル線あるあるで、3つの箱から出てくるのは高校生とお年寄りばか…