家での最後の夜 さくらさんが亡くなった日は、そのまま一晩を家で過ごすことになった。お通夜は翌日、葬儀は翌々日。 訪看さんが帰ったあと、葬儀社の方が来訪し、ベッドの横に簡易的な祭壇が整えられる。さくらさんの手を合わせ、ドライアイスを入れ、白い布をかける。 ここで一つ、大事な注意事項が伝えられた。「ドライアイスの二酸化炭素は下にたまります。横に布団を敷いて寝ないでください。必ず換気もしてくださいね。窓を少し開けたままにしてたらいいですよ。」 棺をのぞき込んだ際、中にたまったドライアイスの二酸化炭素を吸ってしまい、体調を崩す事故が、やはりあるのだそうだ。 添い寝したかったのに…… 安全第一、というこ…