少し前に喜寿を迎えた母は弱りきっていた。 原因はただひとつ。 ワンマンな父に怒られてしまうことで、母はいつも疲弊してしまう。 おこりんぼの父のことを書くとキリがないからこれはまたの機会に。 実家は昔ながらの薪ストーブを使っている。 薪はもちろん買うのではなく、廃材となった木や知人経由で頂けたりするのだ。 灯油が高いご時世、ただで頂ける、灯油代が掛からないとあって、冬は灯油の高騰も気にせずに暖を取れる。 その薪切りや、薪を運ぶに辺り、母までも強制的に薪運びをさせられる。 え。喜寿ですよ、あと三年したら80歳だと言うのに薪運びは過酷な労働じゃありませんか。 そんなおばあさんを駆り出すなんて、、と思…