これは昭和30年代の後半、母が初めて車の免許を取った時、学科、つまり交通規則を覚える為に教官が教えてくれたという略語。最初のコは交差点? 次のマは曲がり角、その後の2つのコは何だったか忘れた。そして最後は漢字で書くと頂上付近。つまり、駐停車禁止の場所とか徐行しなくてはいけないところとかに、繰り返し出て来る文言を覚える為の略語だった。 四国の工場町にあった教習所には舗装された道路などなく、母の言葉によれば「縄を張っただけ」のようなものだったそうだ。そこに、同じ社宅の奥さん達数人と行って、車の免許を取ろうという事になったらしい。自家用車を持っている人など未だ珍しい時代だった。母に続いて父が免許を取…