米国の会計年度は、10月から始まる。先月末、与野党が拮抗する議会両院で新年度予算が成立せず、あわや政府閉鎖かというところまでバイデン政権は追い詰められた。本予算成立までのつなぎ予算案も再三否決され、まさにギリギリのタイミングで最後のつなぎ予算案が成立(*1)して、最悪の事態は免れた。 ただ、保守強硬派を宥和するためにウクライナ支援はつなぎ予算に盛り込まれず、本予算成立まで、米国のウクライナ支援は現状確保している分しか執行できない。F16戦闘機のパイロット訓練(まずは英語研修だそうだ)などにも支障が出そうだ。 米国の議会権限は日本のそれより大きく、行政府をマヒさせることもできる。前回は、政府債務…