「THE GOOD LIFE」(ロバート・ウォールディンガー、マーク・シュルツ)を読んだ。ハーバード成人発達研究の80年以上の追跡調査によって明らかになった「幸せ」の要素と、それを磨く処方箋である。 科学的アプローチで人間の幸せを探求するための膨大な調査情報やフレームワークは示唆に富む。しかし、読み進めるほど違和感を感じるようになった。 さて、違和感のもとはなんだろう? 「幸せ」は、良好な人間関係に大きく影響を受ける。そして、良好な人間関係は「注意」と「気配り」の継続によるつくられるという考え方には異論はない。しかし、本書の登場人物である被験者の発言に対する共感が時々バグるのである。 違和感の…