『ブルシット・ジョブークソどうでもいい仕事の理論』 デヴィット・グレーバー著, 酒井隆史, 芳賀達彦, 森田和樹訳, 2020, 岩波書店 著者のグレーバーは、日々の生活の中において多くの人が感じることが多い、「仕事の存在理由について、その仕事を毎日こなす本人でさえ確信できないほど、完璧に無意味な仕事」をブルシット・ジョブと定義し、現代社会における矛盾を投げかける。仕事、労働、働き方とはどうあるべきものなのか? グレーバーは、ブルシット・ジョブを以下の五つに分類している。 ・取り巻き(flunkies) だれかを偉そうにみせたり、だれかに偉そうな気分を味わわせたりという、ただそれだけのために存…