備前国吉岡郷(岡山市東区瀬戸町万富)に所在した「万富東大寺瓦窯跡」で焼かれた瓦。東大寺の再建に使用された。建仁三年(1203)の「備前麦進未進納所惣散用帳」には、備前国から東大寺へ納められた「吉岡御瓦」が記録されており、同窯跡が南都(奈良)の再建事業に用いられたことが分かる。 備前国での東大寺瓦製造の背景 備前で瓦生産が行われた理由 万富東大寺瓦窯跡とは 出土瓦の特徴と流通 操業時期 参考文献 備前国での東大寺瓦製造の背景 治承四年(1180)十二月、平重衡による南都焼討により、東大寺は大規模な被害を受け、金堂(大仏殿)・中門・回廊・講堂・東塔・東南院・尊勝院・戒壇院など主要堂宇のほとんどが焼…