荒仏師 運慶(新潮文庫)【電子書籍】[ 梓澤要 ]価格: 781 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 奈良仏師の棟梁康慶の嫡男として生まれた運慶。若くして仏像を彫る実力を発揮し、父康慶から認められると、独自の作風でひたすら彫ることを突き進める。兄弟子の手を借りずに一心不乱に彫った円成寺の大日如来を完成したとき、仏が運慶に語りかける。「我を生んだのはおまえか」と。 その後まもなく平氏の軍勢が、反抗する奈良の南都諸寺を攻めるため押し寄せる。僧兵たちは防御戦を敷き伽藍や仏像を守ろうとするが、平氏の大軍を相手に守り通せる術はなく、伽藍は焼け、多くの僧兵たちも命を落とした。運慶は興福寺阿修羅像を抱えて逃げ…