鈴木光司氏のユビキタスを読んだ。鈴木光司氏と言えば、リング・らせん、そしてループだろう。その昔私も読んだ。リングのインパクトはあまりにも大きく、その後多数の続編映画やハリウッド版の映画まで作られて、大ヒットした。らせんも映画化されているが、その存在はリングから比べると小さいように感じる。私はリングを読み、その後らせんを読んで、同じテーマを扱っているのに、全く違う切り口からその現象を語っていたことが未だに記憶に残っている。そして、さらにループが後年出版されるとは思いもしなかった。このユビキタスは最初南極の深層氷のプロローグがあり、物語は探偵の前沢恵子が人探しをする話が始まる。15年前に死んだ息子…