広場からヤルダン側へ伸びていく交易路も、これまでの道のりと同様に、岩壁の中段に刻み付けられた細い道でした。交易路の左側にそそり立つ岩壁は彼らのずっと上にまで続いていて、馬上から天を仰いでも、黄土色の砂岩に邪魔されて空が見えないほどでした。一方で、右側は開けた崖になっていて、一歩でも踏み外すと即座に落下してしまう危険がありました。 ただ、広場までの交易路と異なり、こちら側では崖下まであまり高さがないようでした。これまでのように、崖下が谷になっていて一番底辺を川が流れているのではなく、だだっ広いゴビの大地の端がこの岩壁と繋がっているのでした。交易路の横を走っていた川は、彼らが休憩をした広場を支える…