「地獄の黙示録」オリジナル版が劇場公開された当時中学生だった私は、映画マニアやミリタリーマニアの級友らがを本作を象徴するヘリコプターでの襲撃シーンの凄さを口角泡を飛ばしながら語っていた姿をよく覚えている ヒロイックなワーグナーの音楽をバックにまるで正義の使いが悪なる者を制裁するかのように映らなくもないこのシークエンスだが、冷静に考えればここで描かれているのは、ヴェトナムでは稀な波乗りポイントでサーフィンを行うというあまりにも愚かな理由で低空から無差別に人々を掃射したうえナパーム弾を投下して村を丸々焼き払うという「大虐殺」の場面に他ならない 手榴弾を持ってヘリに近づき自爆するヴェトコンの女に向け…