音の強さ

音の強さ計算 別解③ 今回から音の強さのレベルから音の強さの比や音の強さを求める。 計算の練習問題を解こう。 『音の強さのレベルが次のとき音の強さの比と音の強さを求めよ』 別解を使って解いてみよう。

音の強さ計算 別解② 前回の投稿から音の強さを求める計算の別解を紹介している。 今回は具体的にどのように解くのかを解説する。 『音の強さのレベルが20dBのとき音の強さの比と音の強さを求めよ』 ヒント： 問題文で音の強さのレベルが与えられているので、 その値を式のdB ILの部分に代入する。 すると、10の指数が()になる。 ()を約分すると2になり、 10の指数が2なので102となる。 音の強さの比は102倍と求められる。 音圧を求めるには今求めた値に10-12をかければ良い。 指数法則を覚えていれば指数の計算をするだけで音の強さまで求められる。 この解法を知っていれば早く解くことができる。…

音の強さ計算 別解① 今回から音の強さを求める計算の別解を紹介しよう。 音の強さのレベル（dB IL）を、 音の強さの比（倍）や音の強さ（W/m2）に変換するときは、 方程式を使う解法で解説することが多い。 おそらく多くの先生方もそう説明するだろう。 しかし、対数から指数を経由して進むため計算が複雑だ。 式変形を考えていたら簡単な解法を思いついたので紹介したい。 まずは、式の形を覚えてもらおう。 ①dB ILの値を代入して計算する。 ②音の大きさの基準値 I0= をかける。 ①を計算すると音の強さの比が求められ、 ②を計算すると音の強さが求められる。 音の強さは単位がW/m2になる。 単位を問…

期末テスト40 『音圧レベルと音の強さのレベルについて正しいのはどれか』 ヒント： 1. 音圧レベルと音の強さのレベルは一致する. ：◯ →dB SPLとdB ILは人間が知覚する量として等しい。 2. 音の強さを2倍にすると音圧レベルは約6 dB増加する.：✕ →音の強さを2倍にすると音の大きさのレベルは3dB IL増加する。 3dB IL=3dB SPLなので、音圧レベルは3dB増加する。 3. 音圧を2倍にすると音の強さのレベルは約3 dB増加する. ：✕ →音圧を2倍にすると音圧レベルは6dB SPL増加する。 6dB SPL=6dB ILなので、音の強さのレベルは6dB増加する。 4…

中間テスト49 『音の強さのレベルが70dB ILのとき、 そのレベルを20dB下げると音の強さは1/100になる』 この記述は◯か✕か。 ヒント： 音の強さのレベルは下記の公式で求められる。 I：音の強さ[W/m2] I0：音の強さの基準値（10-12[W/m2]） 70dB ILのときの音の強さは、 ここで、I0=10-12[W/m2]を代入して、 [W/m2] 50dB ILのときの音の強さは、 ここで、I0=10-12[W/m2]を代入して、 [W/m2] あとは、70dB ILと50dB ILのときの音の強さを比較すれば良い。 指数法則より、 10-2は1/100になる。 正解は◯

中間テスト48 『音の強さが1/2になると、音の強さのレベルは3dB減少する』 この記述は◯か✕か。 ヒント： 音の強さのレベルは以下の公式で計算することができる。 I：音の強さ[W/m2] I0：音の強さの基準値（10-12[W/m2]） 仮に音の強さがA[W/m2]のときの音の強さのレベルをB[dB IL]とする。 となるとする。 音の強さが1/2になるとA/2[W/m2]になるので、 AのところにA/2を代入する。 ここで、 なので、 となり、 だけ減少することがわかる。 音の強さが1/2になると音の強さのレベルは3 dB IL減少する。 これは元の音の強さとは関係ない。 正解は◯

中間テスト46 『音の強さのレベルは10-12[W/m2]を基準としている』 この記述は◯か✕か。 ヒント： 音の強さのレベルを求める公式は、 dB IL=10log(I/I0) で表される。 ここで、 I：音の強さ[W/m2] I0：音の強さの基準値（10-12[W/m2]） つまり、音の強さのレベルは、 音の強さの基準値に対する比の対数を10倍した値である。 音の強さのレベルと音圧レベルの公式は似ているので、 間違えないように気をつけよう。 正解は◯