刊行100年の節目を迎えた「JTB時刻表」に『日報抄(250511)』は思う▼部数のピークは国鉄最後のダイヤ改正となった1986年11月号で、約200万部が売れた。現在は月平均3万4千部にとどまるが、根強い需要がある▼源流は25年4月刊行の「汽車時間表」。創刊号の復刻版を眺めると、新潟から東京の上野に向かうには磐越西線の福島経由か、信越本線で長野を回るしかない。上越線はまだ塩沢(南魚沼市)どまりだった▼創刊号は、時刻表の引き方を詳しく解説している。時刻表を使い慣れない人が多くなった現代にも必要な項目かもしれない▼スマホのアプリは便利だけれど、時刻表をめくって、旅程を考えると旅先への想像が湧く。…