もう、50年も前の頃田舎から出てきた私は、上野駅を利用しました。その頃の駅にはどこにでも待合室と言う一角と椅子が並んでいました。列車の時間までの短時間を休んでいる人もいましたが大きな荷物を置いてゆっくりと休んでいる人もいました。そんな待合室の椅子に座ってのんびりしていると「あんちゃん、いい仕事あるよ」と手配師達に何度も声かけられたものです。もう、手配師なんて言葉も通じない時代に入りました。同じようにこの頃は、飯場や土方、ヨイトマケなんて言葉が日常生活にありました。学歴もない、知人もいない、住所もない、そんな人に、日雇い仕事を紹介しピンハネしていたのが手配師でその手配師からピンハネしていたのがヤ…