妻のキャリアのため仕事を犠牲にした夫の気持ちから見えてくる現代の「生きづらさ」 『妻に稼がれる夫のジレンマ』(小西一禎著/ちくま新書) www.chikumashobo.co.jp 「『男子たるもの一家の大黒柱であるべき』などとという価値観はもはや過去の遺物である」と本当に言い切ることができるだろうか。 男女雇用機会均等法の制定・施行からもうじき40年が経過しようとしているが、性別による賃金格差や正規・非正規割合をみれば未だにこの社会は「男は稼ぎ手」という価値観に支配されていることがよく分かる。『妻に稼がれる夫のジレンマ 共働き夫婦の性別役割意識を巡って』は、小西一禎氏による著書。 共同通信の…