奈良県のほぼ中央に位置する高取町を象徴するものとはなにだろう。 「くすりの町 高取」 日本書紀・推古天皇の段にみられるように、古くからこのあたりでは薬猟 (くすりがり・鹿の角や薬草を集めること) がおこなわれていた。土佐街道 (飛鳥時代に土佐高知から移ってきたヒトたちが住まうようになったことが、命名の由来するとされる) 沿いにある、黒の外壁に白い六角形の亀甲型が施された古い蔵を改装したくすり資料館を訪ねれば、薬の歴史を体感することができる。 ~目次~ 壷阪寺へ 境内案内 壺坂霊験記 光のほうへ また、高取城も忘れることができない。 壺阪山にあって、かつて山城としては異例なほどの荘厳なすがたをみ…