二条院讃岐(92番)千載集 恋2・760 🌊 わが袖は 潮干(しほひ)に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし 〜私の袖は、まるで潮が引いたときでさえ 姿を現さない沖の石のように、 いくらあの人が知らないなんて言ったって、 涙で乾く間もないのですよ。 🌸 二条院讃岐 🌸 にじょういんのさぬき (1141~1217年) 源三位頼政(げんさんみよりまさ)の娘。 はじめ二条院に仕えた後、 藤原重頼(しげより)と結婚。 その後、後鳥羽天皇の中宮、 宜秋門院任子 (ぎしゅうもんいんにんし)にも仕える。 晩年は以仁王の挙兵事件の関係で出家しました。 二条院讃岐様のお父上は鵺退治で有名な源頼政公です。…