受胎促進を目的として、hCG(human chorionic gonadotropin : ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)を利用することがあります。 LH(黄体形成ホルモン)作用を示しますので、なかなか受胎しない牛やETを行う牛に対して、授精5日後(ETの場合は発情後)の第一卵胞ウェーブの主席卵胞を排卵させ、新しくもう一つ黄体を形成することができるため、P4濃度を高めために使われる機会が多いと思われます。また、黄体細胞に作用してプロジェステロンの分泌を促進します。 だったら、全頭投与すれば良いのではと思ってしまうのですが、有名な弱点として、分子量が大きい(分子量約36700)ため抗体を作りやすい…