流れが速い黒潮は3月28日には紀伊半島沖で大蛇行していたが(左図)、5月8日には岸に近い所を流れるようになった(気象庁提供) 気象庁は9日、黒潮が紀伊半島や東海地方から大きく南へ離れて流れる「大蛇行」が終息する兆しがあると発表した。 【ひと目でわかる】黒潮大蛇行の影響 今回の大蛇行は資料が残る1965年以降、6回目で、2017年8月から約7年9カ月間続いており、最長記録。沿岸海域の水温が変動して漁業に影響したほか、東海の豪雨や猛暑の一因になったとの研究報告もある。 黒潮は流れの速い暖流で、大蛇行は流路が紀伊半島南端の潮岬から南へ継続的に離れ、東海沖で北緯32度より南に位置するのが条件。U字形に…