同志黒田の「無謬」神話にすがる「革マル派」官僚たち (1)護持されたルビ:「メタモルフォーゼ」の誤り 二〇二一年一月、KK書房より『黒田寛一著作集』の第二巻が刊行された。それは、一九九四年に『社会観の探求』(現代思潮社)の増補・改訂版として出版された『社会の弁証法』(こぶし書房)を再録したものであり、いわばその「決定版」である。 ここに取りあげる問題は、その一一三頁の叙述である。「8 労働過程」の「四〇」(マドの四〇と読む。)は、次のようになっている。 技術的実践の過程的な表現が、「人間生活の永遠的な自然条件」としての労働過程にほかなりません。労働過程は、人間が自分のさまざまな欲望をみたすため…