暦は「師走」に入った。 が、特にこれといった感慨もない。ただ、たんたんと生きているだけ。 折角この世にまだいろと天が言ってるんだから、もう少しいることにした。 いるにあたっては何かやりたいと思っているが、あらかたやり尽くして思い当たるところがない。 いや、あった。 タブレットで画を描くこと。これは、好きなときに好きなように描ける。それがいい。 ただ描く。それでいい。 【書】『嵯峨日記』 12(No.1,976) 「黄山谷之感句 杜門覔句陳無己、対客揮毫秦少游。 乙州来りて武江の咄。幷燭五分俳諧一巻。其内ニ、 半俗の膏薬入ハ懐に 碓氷の峠馬ぞかしこき 其角」 腰の簣に狂ハする月 野分より流人に渡…