街を歩くと昼間からお酒を飲ませてくれる店が目に入った。夜にレウリーを見つけた時の事を考えると、泥酔する訳にはいかないが少しだけならと店に入りカウンター席に座った。「何でもいい。度数の弱い酒を一杯」 ジョウリーが頼んだ酒を待つと、隣の席で話す男達の賑やかな会話が聞こえてきた。「今夜の仮面武闘会楽しみだな」「ああ。剣神ラウリー・ウェイブランド亡き今、誰が世界最強を名乗れるか?その候補の一人が誕生するだろうからな」 ジョウリーが眉間に皺を集めた。(ここでも、誰が父さんの次に最強の剣士を名乗れるか?という話で持ちきりか。でも、これはレウリーが出てくる可能性もある) ジョウリーの目の前に酒が置かれた。「…