網いっぱいに魚を捕らえたレウリーが、馬にまたがり集落に戻ったのは夕暮れ時だった。集落の地が真っ赤に染まり、切り刻まれた者達が倒れている。「何だこれは?何があった」レウリーの声を聞いてディアマンデイが泣きわめいた。「うああああああああああああ」 レウリーは剣を両手で握り、血だらけになっているディアマンディを強く抱きしめた。そこへハリドが近づいてきて語りだした。「ディアマンディは、何も悪くない。剣を持ったこいつらが突然現れて、暴れだしたんだ。それを見たディアマンデイが、たった一人で、前の頭の剣を握ってこいつらを斬り倒したんだ」 レウリーは胸を痛めた。泣きわめくディアマンディの姿が、ヴァルゴウルで大…