レウリーは刃のない剣に苦しんでいた。何をどうやっても刃が出ない。まだまだ自分は父のように強くないと本気で思ってみても何も起こらない。刃の無い剣を振り続ける日々が続いている。 そんなレウリーの元に白いカラスの群れが集まった。人の形に姿を変えて、クレイバーが告げる。「レウリー殿、漆黒の兵士達による世界を巻き込む戦争が起こっています。おそらくツスグスの陰魔術が関係しているかと」 レウリーが顔をしかめた。「また、ツスグスって奴の邪念か」 邪悪な魂に苛立つレウリーが右手に握る剣、何をどうやっても使いこなせなかった見えない剣が光を発して刃を見せた。「何だ?何が起こった」 光の刃を見つめるレウリーにクレイバ…