静まり返った会場から一人の仮面の男が武闘場に上がった。「なら、俺の相手もしてくれるか」 ラザレフ一番隊の男が仮面の男を睨んだ。「貴様は馬鹿か?木刀も持たずに素手で俺様と試合するつもりか」「ああ。俺はこれでいい。貴様は真剣でもいいぞ」 馴染みのある声にジョウリーが目つきを変えた。(まさか、レウリー? )「舐めるな小僧! 」 斬りかかる木刀を簡単にかわすと、ラザレフ一番隊の男から奪い取った木刀を眼前に突きつけた。「はい一度死んだ。二度も死にたいかな? 」 ラザレフ一番隊の男はガタガタと震えている。「俺がレウリー・ウェイブランドだ。この広い世界で、簡単に俺様を探せると思うなよ。ヘタクソな剣士の相手な…