相模鉄道5000系は、1955年から1960年にかけて計20両が製造された、同鉄道初の自社発注・高性能車です。 車体は18m級(一次車=量産先行車4両のみ17m級)で、片側3個所の 片開きドアを持つ通勤形で、車体袖を床下まで伸ばし床下機器を覆うような構造となる、「ボディーマウント構造」が普通鉄道用として初めて採用されました。 前面は大型2枚窓で、当時流行していたいわゆる「湘南形」と呼ばれる形状です。 走行機器としては、当時の最新技術である MM'ユニット方式が採用され、駆動方式としては直角カルダン方式となり、ブレーキ指令は日立製作所が独自に開発した「電磁直通弁式電磁直通ブレーキ」が装備されまし…