1590年8月23日 オランダ ライデン「おー、良いねえ良いねえ。まさに中二病だよ。ん、なんだ? こういうのを中二病って言うんじゃないのか?」 大学を出て川沿いをしばらく歩くと、森の入り口に朽ちかけた廃屋がある。 その扉には、誰にも解読できない奇妙な暗号が刻まれていた。 『運命のコンパス』 コンパス・オブ・ディスティニー。 日本語だ。 おそらく、いや、間違いなく誰も読めない魔法の文字だ。 基地(小屋)の中には、中二病を刺激するアイテムが無数にそろっている。 蒸留器・乳鉢・乳棒……フレデリック用 人体解剖図・薬品の化学式・医学系……オットー用 その他もろもろ、である。「え、ああ、うん。まあ……」…