Intravenous Hyperalimentation(中心静脈栄養法)の略称。大静脈(胸か首か鼠径)にカテーテル(管)を入れて高カロリー輸液で栄養補給する術式。管は20-60cm程度あり、出口は皮膚に縫い付ける。
手術後や消化器疾患患者などで食事が出来ない場合に使うことがある。
胸に太い針を突き刺して大静脈にあたってからカテーテルを入れるが、肺にまで達して気胸になる事故が結構起きる。
前回の記事が最終回かも?と書いたのだが、今回は父が療養病棟に入ったその後について、少しだけ触れておく。 tomo1961.hateblo.jp 先ず、父のその後の経過だが、IVH(中心静脈輸液)の効果は絶大だったと思う。 それ以前はかなりボーッとしてしまっていたし、以前の記事にも書いたが「さっきまで香港に行っていた」なんて事をまじめに言っていたりした。 IVHの後はそういうことはなく、話すこともまともだし目つきもしっかりして来ているので、生きるための適切な程度の栄養が供給されることの大切さがよくわかる。 ただ少し不思議なのは、本人は「ここにこうしていても、痛くもなんともないし、つらくもない」と…
10月の半ばに以下の記事を書いて以来ブログの更新ができていなかった。理由は大きく二つで、父の事と自分の通信教育の為。 tomo1961.hateblo.jp 父は、この記事を書いた日の午後、施設で意識がなくなり救急車で病院に運ばれ、再び入院となってしまった。 もともと今度は家に戻ってこられるハズだったから、母の落胆はこの時点ですでに相当大きかった。 その日には、”でもまだ家に戻れる可能性がなくなったわけではなく、早めに誤嚥の検査をやってみましょう、良ければ口から食べる練習をして、食べられるようになれば家に戻れますね”という説明を受けた。 ショックを受けた母だったが、まだいつか父は家に帰ってくる…
時々見かけるとても悩ましい事例です。 超高齢者が施設で生活をしている中で、発熱など、何らかの問題が発生し、意識レベルが悪くなったとして、救急病院へ救急搬送。そして、例えば敗血症などで危険な状態として、そのまま、急性期の内科病棟へ入院…。 良くある日常の救急指定病院の日常ではあります。 しかし、これが次のステップで分かれ道にさしかかります。 ある方は、そのまま復活し1週間程度で無事に元いた施設へお帰りいただくことができた。 ある方は、一方で、回復はしたが、食が進まず、いつまでも点滴がやめられない…。 退院できる方は、もちろん問題はありません。このいつまでも退院ができない方の状態のことをフレイル(…