高齢になると体が弱くなる…それって当たり前だと思っていませんか? 実は、筋力の低下は「予防できる」ものでもあります。 本記事では、池添冬芽氏の論文「高齢者と筋力」をもとに、高齢者における筋力低下のメカニズムとその対策について、理学療法士の視点からわかりやすく解説します。 高齢になると筋力はどう変わるのか? 年齢を重ねると、筋力は20代〜30代をピークに徐々に低下していきます。特に目立つのは「握力」や「足腰の筋力」で、これは日常生活の自立度と強く関連しています。 ✔ 握力は健康のバロメーター 75歳以上では、若い頃と比べて握力が約2割低下 握力が25kg以下の高齢者は、IADL(日常生活の手段的…