ーーーー講義録始めーーーー 武力紛争法(国際人道法)における兵器規制は、交戦時に適用される規範と平時に締結・実施される軍縮・軍備管理条約とが二重構造を成しています。両者は適用時期だけでなく、目的(交戦手段の制限 vs. 軍縮・拡散防止)や法的性格(強行法規 vs. 条約法)にも違いがありますが、多くの規定が整合的に設計されています。 歴史的基盤:ハーグ陸戦規則1907年ハーグ第IV条約「陸戦の法規慣例に関する条約」およびその付属規則は、陸戦や占領地での兵器使用の基本ルールを定め、軍事的必要性と人道的保護(マルテンス条項)を両立させる先駆となりました。 主要軍縮・兵器禁止条約 生物兵器禁止条約(…