代々木駅を背にして真っ直ぐ西へ、そう歩くこと10分。首都高速4号新宿線にぶつかったら左に折れるとその店はある。ショーウィンドーから見えるのは、LPレコードやらTシャツだから、「ワイン ビール 酒」の赤い文字を見つけなければ、そこが立ち飲みとは気付かない。 新宿で呑んだのが2024年の3月だから、ずいぶんと足踏みしていたことになる。立ち飲みを吞み継いで、山手線を一周しようと始めた旅、なんとかあと半周がんばろう。 配管が剥き出しになった打ちっぱなしの店内、レコード棚の奥にコの字カウンターが隠れている。ほどよいボリュームでJAZZやフュージョンが流れている。洒落た大人の社交場的な雰囲気だ。 Hobo…