極彩色の祝祭/ROTH BART BARON 2020年は現代史において最も混沌とした激動の年であったといえるだろう。 疫病が世界各所で猛威を振るい、人々は大勢で集まることはおろか家から出られないような日々も続いた。 そんな2020年にリリースされたのが、この「極彩色の祝祭」である。 本作に収録されているのは生命の音楽だ。 全10曲、閉塞された日常の中で、生き延び、その先にある祝祭を求めるかのような音像が表現されている。 アルバム全編を通して感じられるのは、混沌とした、ある意味において生命の活動が休止したような時代の中で、その氷河期を打破し、芽が出てやがて森となるような、強烈な生命のエネルギー…