関係なさげな書籍で行き当たったのが「プラシーボ」の話題。 まずは『RCT大全 ランダム化比較試験は世界をどう変えたか』の「偽手術」に関する 記載から。 「プラセポ手術 -偽手術、シャムオペともいう- は、手術が患者を助けるかどうか判断がつかないときに利用される方法である。ある有名な研究では、変形性関節症の患者に膝の鍵穴手術圃調緬咽葬帥さ〕が有効かどうか調べている。その手術は当時世界中で年間100万件以上も実施されていたが、一部の医師は効果を疑問視していた。そこで1990年代後半にヒューストンの病院が、ある患者群に鍵穴手術を行ない、別の患者群には膝の切開のみを行なうという実験をした。執刀医も事前…