市街地の国道は騒がしい。信号待ちの車からのアイドリングからアクセルをふかす、列をなすタイヤとアスファルトがこすれる、路面を輪がすべってブレーキをかけるとレールがきしむ、横断歩道にある反復についてくる行進、それこそ音の嵐。空気によって遠くからこだまする。音の音楽。郊外にさしかかるにつれ物と物の間が空きはじめる。ならではの拍子がある。音は山や木々におさめられ、静けさという音が生まれる。草むらから藪から生きものがさざめいている。オーディオから無機質な音がのぼる。すぐに読めるリリックをなぞる。 Thus is why I don't fall in love in spring timeHello s…