「よし! 完成!!」 リリィは机の上に置かれた小瓶を見て、大きく頷いた。青く透き通った液体が、小さなガラス瓶の中でゆらゆらと輝いている。 「これは 《超回復ポーション・改》! どんな傷でも一瞬で治る最強の薬!」 ポーションを高々と掲げるリリィ。しかし、その隣では工房の助手である黒猫の グリム がジト目で彼女を見ていた。 ドタバタ錬金術師 「……リリィ、また妙なものを作ったニャ」 「妙なものじゃないよ! これさえあれば、冒険者たちも大助かり!」 「前回の《飛行ポーション》はどうなったニャ?」 「……ちょっと飛びすぎただけ……」 「《透明化ポーション》は?」 「……飲んだら透明になりすぎて、戻れな…